はじめに
ミラーレスカメラでクルマ動画を本格的に撮り始めると、カメラ本体よりも周辺機器の選び方が映像クオリティを大きく左右することに気づきます。走行シーンの撮影では屋外の強い日差しや長時間の連続録画、機材の持ち運びなど、スマートフォン撮影では意識しないような課題が次々と出てきます。
私はミラーレスカメラを使ってYouTube用のクルマ動画素材を撮影しています。試行錯誤を重ねた結果、今の周辺機器セットにたどり着きました。熱暴走対策の冷却ファン、効率的なバッテリー管理のためのバッテリーチャージャー、日中撮影に欠かせない可変NDフィルター、そして素早いカメラ着脱を可能にするアンカーシステム——どれも「あって本当によかった」と感じているものばかりです。
この記事では所有している周辺機器4点を、選んだ理由・良かった点・気になった点・おすすめしたい人まで正直にレビューします。これからクルマ動画撮影を始める方や、機材のアップグレードを検討している方の参考になれば幸いです。

各機材の紹介
Ulanzi カメラ用冷却ファン スプリングタイプ

①選んだ理由
ミラーレスカメラで長時間の動画撮影をしていると、カメラ本体が高温になってオーバーヒートで強制終了するケースがあります。特に夏場の暑い時期や長回しでの撮影は、この問題が深刻でした。スタンバイ中でも熱が蓄積しやすく、いざ録画しようとした矢先に強制シャットダウン——という状況を何度か経験しました。
Ulanziの冷却ファンは、スプリングでカメラボディを挟み込む設計のため、対応カメラに制約はあるものの汎用性があります。さらに価格が手頃であるにもかかわらず造りがしっかりしており、コストパフォーマンスの高さが決め手になりました。私はX-M5で長時間撮影をすることがあり、導入を決めました。
②良かった点
装着するだけでカメラの温度上昇が目に見えて抑えられ、長時間撮影での強制終了がほぼなくなりました。スプリングで挟み込む設計なのでカメラボディに傷をつけず、取り付け・取り外しが素早くできます。バッテリー駆動のため電源のない屋外でも使えるのが、ロケ撮影には特に便利です。動作音も控えめで、外部マイクを使った音声録音の妨げになりません。
③気になった点
スプリングによってカメラボディに挟み込む形式のため、チルト式液晶を採用するミラーレスカメラには対応していません。バリアングル液晶のカメラには概ね対応していますが、ご自身のカメラが対応しているか購入前に確認することをおすすめします。
④こんな人におすすめ
夏場の屋外ロケや長時間の連続録画を行う方に特におすすめです。「熱暴走で撮影が止まった」「大事なシーンで録画が切れてしまった」という経験がある方は、このファンを導入するだけで悩みの大半が解消されます。
⑤購入リンク
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デュアルバッテリー充電器(NP-W126S用・NP-W235用)

①選んだ理由
私が所有するFUJIFILM X-T5・X-M5にはそれぞれ規格の異なるバッテリー(NP-W235・NP-W126S)が使用されています。クルマ撮影では1日のロケで複数のバッテリーを消費することがほとんどで、帰宅後に1本ずつ充電していては翌日の撮影準備が非効率です。2本同時に充電できるデュアルチャージャーに切り替えることで、充電作業の時間をほぼ半分に短縮できます。
純正品と比べて価格が大幅に抑えられており、性能面でも日常使いに十分な品質です。USB-Cポートで充電するため、充電速度もそれなりに速いです。
②良かった点
2本同時充電ができるため、撮影から帰宅後にまとめてセットしておくだけで翌朝には全て満充電になっています。充電状況がLEDで視覚的に確認できるので、どのバッテリーが充電済みかが一目でわかります。コンパクトな設計で持ち運びにも向いており、泊まりがけの撮影にも重宝しています。
③気になった点
サードパーティ製のため、純正バッテリーとの相性は事前に確認することをおすすめします。2本同時充電時は各バッテリーへの電流が分散するため、純正チャージャーでの1本充電より完了までの時間が若干長くなることがあります。また、急いでいる場合は1本だけセットして集中充電するほうが早く完了します。まれに充電完了の判定がやや遅れることがありますが、実用上問題になるレベルではありません。
④こんな人におすすめ
バッテリーを2本以上運用しているカメラユーザー全般におすすめです。クルマ撮影で長時間ロケをこなしたい方は、予備バッテリーとこのデュアルチャージャーをセットで揃えておくと安心です。
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ケンコー 可変NDフィルター

①選んだ理由
動画撮影では「シャッタースピード=フレームレートの2倍」というカメラ界では周知のルールがあります。60fpsで撮影するなら1/120秒が基準です。晴天下ではこの設定のままでは大幅な露出オーバーになるため、NDフィルターが必須になります。固定NDは複数枚持ち歩いて交換する手間がありますが、可変NDなら1枚でさまざまな光量条件に対応できます。
ケンコーの可変NDシリーズは国内メーカーならではの光学品質の高さで定評があり、動画でのフリンジや色変化が少ない点が選んだ理由です。私はフィルター径の異なる2枚(55mm・52mm)を所有しており、動画撮影で使用頻度の高いシグマ 18-50mm f2.8 DC DN、FUJIFILM XF35mmF1.4 Rに合わせて選びました。
②良かった点
フィルターを回転させるだけでND量を無段階に調節できるため、急な光量変化にも素早く対応できます。屋外でのクルマ撮影では日照条件が刻々と変化することが多く、この即応性は非常に助かります。P薄型設計でケラレが起きにくく、広角寄りのレンズでも安心して使えます。コーティングの品質が高く、逆光撮影時のフレアやゴーストが少ないのも動画クオリティに直結する嬉しい特長です。
③気になった点
可変NDの特性として、絞り込みすぎるとX字状のムラや色の破綻が発生します。各フィルターには使用可能なND範囲が定められており、その範囲内での使用を心がける必要があります。廉価品と比べると価格は高めですが、光学性能の差は映像に如実に表れるため、品質重視であれば十分な投資です。
④こんな人におすすめ
日中のクルマ撮影やサーキット走行の撮影など、明るい屋外での撮影が多い方におすすめです。「NDフィルターをシーンごとに交換するのが面倒」「露出オーバーで映像が飛んでしまう」という悩みをお持ちの方は、可変NDを1枚持つだけで撮影の柔軟性が大きく広がります。
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ピークデザイン AL-4 アンカーリンクス

①選んだ理由
ミラーレスカメラを持ち出す際、ストラップのカメラへの着脱がストレスでした。動画撮影時はストラップを外し、写真撮影の時はストラップを付けることが多いからです。従来のリングやDカンへの取り付けは手間がかかります。ピークデザインのアンカーリンクスは、ストラップをワンタッチで着脱できる仕組みで、この問題を根本から解決してくれます。また耐荷重90kgと公表されており、ミラーレス機に大口径レンズを装着した状態でも安心して使える信頼性も決め手のひとつです。
②良かった点
着脱が本当に素早く、片手でも操作できます。例えば移動中はカメラをバッグに収め、撮影ポイントで素早く取り出してストラップを装着する——この流れがほぼ一瞬でできるようになりました。アンカー部分が非常にコンパクトで、カメラに装着したままにしてもグリップや操作の邪魔になりません。複数のカメラやストラップでアンカーを使い回せるため、機材が増えても追加のアンカーを購入するだけで対応できます。
③気になった点
アンカー部分は消耗品であり、使用頻度に応じて定期的な交換が推奨されています。ただし、アンカーのコード部分に赤いインジケーターが仕込まれており、摩耗が進むと赤いラインが見えてくる仕組みになっているため、交換タイミングを見逃す心配はほぼありません。価格は4個セットでやや高めに感じますが、ピークデザインのストラップや他のアクセサリーと組み合わせることでシステムとしての使い勝手が最大化されるため、まとめて揃えると満足度が高いです。
④こんな人におすすめ
カメラをロケに頻繁に持ち出す方や、複数のカメラでストラップを使い回したい方に特におすすめです。「ストラップの着脱が面倒でカメラを首にかけたまま移動している」「大事な場面でカメラをすぐに取り出せなかった」という経験がある方は、このアンカーシステムで撮影スタイルが大きく変わります。クルマ撮影のロケ移動時に機動力を高めたい方に最適な一品です。
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周辺機器選びで後悔しないための注意点
実際に複数の周辺機器を使ってきた経験から、クルマ動画撮影向けの機材選びで気をつけたいポイントをまとめます。
- カメラ本体との互換性を最初に確認する
フィルター径やバッテリー型番はカメラの機種によって異なります。「なんとなく同じメーカーだから大丈夫だろう」と思って購入すると、サイズが合わなかった・対応バッテリーが違ったというミスが起きます。購入前にカメラの型番と対応表を必ず確認する習慣をつけましょう。 - 撮影環境から機材を逆算する
街乗りの軽い動画と、サーキット1日走行のような長丁場では求められる機材のスペックが大きく異なります。冷却ファンの必要性、バッテリーの本数、NDフィルターの濃度レンジ——どれも自分の撮影スタイルを先に整理してから選ぶと、購入後の後悔が少なくなります。 - 品質と価格のバランスを見極める
周辺機器は安価なものから高価なものまで幅広く、価格差が品質差に直結するものとそうでないものがあります。カメラを固定するマウント類や光学系のフィルターは品質が映像や安全性に直結するため、ある程度の予算をかける価値があります。一方でアクセサリー系は廉価品でも十分機能するものも多いため、用途に応じた判断が大切です。 - 一度に揃えようとしない
最初からすべての周辺機器を揃えようとすると、実際に使ってみないと分からない「自分には不要だった」という買い物をしがちです。まず1つ導入して使い心地を試し、本当に必要なものを少しずつ追加していくスタイルが、結果的に無駄な出費を防ぎます。
まとめ
今回紹介したミラーレスカメラ関連の周辺機器は、どれも私がクルマ動画の撮影現場で実際に使い続けているものばかりです。
- Ulanzi カメラ用冷却ファン スプリングタイプ:夏場の熱暴走を防いで長時間撮影を可能にする
- デュアルバッテリー充電器:2本同時充電で翌日のロケ準備を効率化する
- ケンコー 可変NDフィルター:1枚で晴天下の露出を自在にコントロールする
- ピークデザイン AL-4 アンカーリンクス:ワンタッチ着脱でロケの機動力を大幅に上げる
カメラ本体と同じくらい、周辺機器の選び方はクルマ動画のクオリティと撮影体験に直結します。「もっと早く揃えればよかった」と感じているものが多いので、ぜひ参考にしてみてください。
これからも実際に使った機材のレビューや撮影ノウハウを発信していきますので、ブックマークをよろしくお願いします!
使用機材まとめはこちら
私がクルマ系YouTuberとして所持している撮影機材を以下の記事でまとめています。


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